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「COSMOPOLITAN」2022年10月号 インタビュー全文和訳

雑誌「COSMOPOLITAN」2022年10月号 オンソンウ

映画「人生は美しい」の公開を前に、ソンウ君が雑誌「COSMOPOLITAN」に登場!
一味違うクールなグラビアと共に、映画「人生は美しい」や「ソウル・バイブス」について語っています。

そんなインタビューの内容を全文和訳でお届けします!

※元記事はCOSMOPOLITAN公式サイトで公開され次第、追加予定です。

好きな演技を、
愛するこの仕事を僕らしく

好きな演技を、愛するこの仕事を僕らしく

写真を見て感嘆したスタッフに、冗談みたいに言いましたよね。「僕、上手いんですよ。」こんな一言がカッコよく聞こえるのも、オンソンウの才能なんだなと思いました。

ハハハ。褒められたらパワーをもらえると言うべきかな? 恥ずかしがり屋なので勇気を出そうと、自らに言い聞かせる言葉でもあります。

あるインタビューで、グラビアに写るように繊細な表情の変化でしっかりと感情を伝える俳優になりたい、とおっしゃいましたよね。今もそうですか?

表情で、顔で感情を表現するというのは本当に難しいですね。慣れない場所にいると、見た目とは違って余裕を持てない時があるんです。

特に、映画やドラマのカメラの前に立つ時はさらに難しくなります。細かな表情の変化と感情表現を通じて観客や視聴者にメッセージを伝えるというのは、思ったように簡単にはいかないんですよ。
少しずつ経験を積んで、素敵な先輩方と出会いながら学ぶものが多いですね。

顔と体、そして雰囲気で感情を伝えることこそ演技の魅力ではないかと思います。

表現しようとしたことが自然と演技に出ると喜びを感じますね。その場その場のシーンだけでなく、作品全体の流れも計算して調節しながら演じないといけないので、俳優の先輩方は本当にすごいなと感じます。作品のために会議して討論する過程も素敵です。かなり緊張するほうなので、準備する過程が簡単ではないなと思います。

カメラの前に立つのは、いまだに緊張しますか?

もっと上手くやりたい気持ちというか…現場よりは準備する時のほうが緊張します。キャストと制作陣が集まって行う台本読みの時もそうです。カメラに慣れるのが本当に難しいです。ノウハウは少しずつ出来ていっています。気を引き締めようと絶えず努力していますね。

4年間で出演作がドラマ4本、映画4本です。多作の原動力は何でしょうか?

だんだん欲張りになってきてるんです。「もっと上手くなりたい、より良い評価を得たい」という気持ちが。ある程度は緊張してこそ、さらに努力できるし、上手くやれる気がしますから。

たくさんの人々から愛される、人気のある作品に出会いたいという気持ちもあります。ヒットが全てではありませんが、ご一緒するキャストやスタッフの皆さんがどれほど精魂尽くすかを知っているので、皆が笑えるようにという思いで。

ヒットしたかどうか気にするほうですか?

ものすごいヒット作に出会うことは、僕を含めてご一緒した皆さんにとって良いことじゃないですか。ヒットにこだわっているわけではないです。ある日プレゼントのように訪れるものだと信じているので。俳優としては、「オンソンウは本気で演技に取り組んでいるんだな」というポジティブな評価もたくさんいただきたいですね。

元々はアイドルだったというのを忘れるくらい演技が上手いですよ。発声や発音、視線の運び方も素晴らしいですし。前作のドラマ「コーヒーを飲みましょうか?」の時はコーヒーについて体系的に研究されて、演じるゴビのセリフやシーンについていくつか提案もされましたし。

自分で自分を褒めるよりは指摘しながら進めるほうだからですかね。演技は一人でやりますが作品は共に作るものですから、時には即興で、時には恐れず失敗もする勇気を出すべき時もあるじゃないですか。最も重要なのは気を引き締めて、どう進むか賢明な選択をすることではないでしょうか。常に学ぶという姿勢で臨んでいます。

Netflixの新作「ソウル・バイブス」を通じて学んだことは?

全てが新鮮に感じられました。準備期間も長く、ものすごい規模の作品なだけにCGを使うクロマキー撮影も多かったんですが、上手くやり遂げたかったです。最も難しかったのは、僕の役であるジュンギという人物をどう演じるのかということでした。

初めて台本を読んだ時、ジュンギはどんな人物だと思いましたか?

明るくて、愛嬌たっぷりの末っ子だと思いました。「ソウル・バイブス」は華やかな演出と後半のグラフィック作業が多いだけに、ミザンセーヌ(作品の筋や登場人物を作り出し演出する作業)も相当すごいだろうなと思って、台本に参考文献として書かれていた音楽を探して聞きながら想像の翼を広げました。ワクワクしながら、この作品に必ず参加したいと決心しましたよ。

ですが実際に演じようとすると、ジュンギの明るい面をオーバーすぎない感じで表現するのが容易ではありませんでした。明るい末っ子といってむやみに叫んで走り回ったところで、それは自然ではありませんから。

そうして最初の台本読みに行ったんですが、緊張してセリフを上手く言えませんでした。ムン・ソリやユ・アインなど綺羅星のごとき先輩方とセリフをやり取りしているという事実に震えて、口がきけなくなってしまったんです。台本が擦り切れるほど持ち歩き、口の中が乾くほど繰り返してセリフを覚えたのに、思ったようには出来ませんでした。

その後、ムン・ヒョンソン監督から電話が来たんです。失敗を怖がり、転ぶことを恥ずかしがるなら、今後進んでいくことはできないと言ってくださいました。グッと力が出てきました。その時、決心したんです。ジュンギのために、僕の全てを注ごうと。

ムン・ヒョンソン監督が制作発表会で「オンソンウの演技は作品を一層豊かにしてくれた」と言っていました。

ありがたいです。ジュンギがかなりテンションの高い人物でもあり、僕のテンションが落ちているような時は駆けつけてくださって、カメラの前でもっと遊んでもいい、パワーあふれて自信を持ってもいいと力をくださいました。

現場の雰囲気も良かったでしょうね。

作品に臨む全員と気が合うなと感じるくらい楽しかったです。待ち時間もキャッキャと笑いながら過ごすほど親しくなりました。撮影が終わった今も頻繁に連絡してまた集まろうと言うくらいに。

「ソウル・バイブス」の時代背景である1988年はどう感じましたか?

僕が生まれる前の時代なので全てを理解することは出来ないと思いますが、良い意味で浮き立っていた時代ではないかと思います。ソウルオリンピックもそうですし、海外のファッションや文化が流れ込んできて膨らんでいった時代であるだけに、奥深くて不思議な魅力がありますね。興味深くて面白かったです。今はスマホで世界各地で起こる出来事を簡単に知ることができますが、当時はそうではありませんでしたから。慣れなさと温かさが共存する感じ。

9月28日に公開される「人生は美しい」はどんな映画ですか? ジュークボックス・ミュージカル映画だそうですが。

和やかな雰囲気が特徴の映画です。誰もが経験したであろう家族の物語を描いていますが、そんな感情をより豊かに演出してくれるのが音楽です。映画が伝える雰囲気が音楽の力によって、より立体的に広がる作品ですね。

音楽が主となる要素なだけに、オンソンウにとっては有利ではなかったかと思いました。

舞台経験があるのでそうとも言えますね。ただ、演じる人物であるジョンウを理解して演じないといけないので、歌手としてマイクを握る時とは違いました。ミュージカルが歌とダンスだけ上手ければ出来るものではないので。面白かったです。またミュージカル映画をやりたいくらいですね。

キャラクター紹介の欄に「誰もが夢見る初恋の人」という言葉があるそうですが、それこそオンソンウにはうってつけの役ではないかと思いました。

初恋と聞けばすぐに思い浮かぶカッコよくて温かくトキメキを誘う男を、なぜまた僕が…(笑) それでも一生懸命にやりました。恋の演技は本当に難しいですね。誰かをときめかせ魅力的に見える演技というのは、本当に簡単ではありません。

「人生は美しい」は2年前に撮影を終えた作品ですが、再び見てみていかがですか?

映画は良いんですが、自分の姿を見るのは決まり悪いですね(笑)。2年の間に少し変化した気もして、緊張した気配が見えて演技の面でもっとこうすれば良かったという点も気になりました。やり直したい部分も多いし、もっと頑張らなきゃと思えたし…

過去の自分の短所が見えたということは、それだけ成長したという意味でしょう。

今日のインタビューでも言った、とても緊張するということと自身を客観的に見ようとする態度が、僕を前進させる原動力でもあります。いつも率直で、ありのままでいたいです。

率直で、正直で、バランス感の良い人だと思います。

いつも健やかな心を持とうと思っています。モットーだと言ってもいいでしょう。コツコツとやっていきたいし、求めるものを丹念に積み重ねて成長していきたいんです。僕が好きな演技を、愛するこの仕事を、僕らしく末永くやっていきたいです。ただ楽天的なのではなく、心が健やかであってこそ善い影響を与えることができますから。

周りの人から悩みを打ち明けられるほうですか?

そんな気がします。ですが、僕はちゃんと聞いてあげること以外は何もできません。自分が経験したことでなければ、下手に助言もできないじゃないですか。僕の言葉で傷つけてしまうかもしれないし。ですから、大切な人たちから悩みがあると言われれば、駆けつけて話を聞きます。

いつだったか、済州島で深く悩んでいる友人から連絡が来たんですが、すぐさま空港に行ったこともありました。僕に出来ることは時間を共にすることだけですが、助けになるのならそうしたいです。

周りの方はソンウさんをどんな人だと言ってますか? 特に嬉しかった言葉はありますか?

「ソンウ、君はなかなか良い人だね」という言葉。ずっと前からの付き合いである知人が、僕の考えや行動、態度など全てを考えて言った一言なんですが、ありがたかったんです。人生を振り返ることになりました。「人生は美しい」でご一緒したチェ・グクヒ監督が、次回作「星の光が降る」で主演を提案してくださった時もありがたいと思いました。

お仕事でご一緒した方が「ちゃんと見ているよソンウ、相変わらずよくやってるね」と言ってくれた時も同じです。そういう時だけは「僕はなかなか良い人なんだな」と思えます。

ソンウさんは今、人生のどんな段階に来ていると思いますか?

やっと第一歩を踏み出したという感じです。遠くまで、ずっと走っていけるような気分。

歩幅や方向は気に入っていますか?

心残りもありますが、気に入っています。なかなか良い、悪くない出発だと思います。

どこまで行きたいですか?

短期的な目標は、素晴らしい30代俳優になることです。素敵な30代俳優といえば思い浮かぶ、象徴的な先輩が何人かいますよね。彼らのように、僕だけの道を行く俳優になりたいです。

もっとやってみたいことは?

人間ドラマ的な要素がある作品が好きなんです。強烈なストーリーで深い余韻をくれる物語も好きです。あるいは、完全に予想を裏切る選択もしてみたいです。極悪非道な悪役はどうでしょう? 今の僕からは想像もできませんから。笑いながら恐ろしいことをするキャラクターなら、印象深いのではないでしょうか。

※和訳文の無断転載を禁じます。掲載の際は引用の形で、出典として本記事のURLを添えてください

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