2023年4月17日、静かに入隊して軍生活をスタートしたソンウ君。
どこの訓練所に入ったのかもハッキリとしない状態でしたが…本国ペンさんの情報網はさすがのもので、少しずつ情報が入ってきました。
とある本国ペンさんが、ソンウ君が入ることになった教育隊に関する情報をまとめてくださったので、その内容をこちらで紹介したいと思います。
5月24日に訓練期間が修了!
出典&はじめに
出典:https://twitter.com/WNOisS2/status/1649009968530726913
この記事は上記の本国ペンさんの情報まとめを訳す形で作成しています。
情報まとめは下記のソースを参考に作成したとのことです。
ソース:国防部、兵務庁、6師団の入営案内書、6師団の告知、6師団教育隊出身の訓練兵および知人の体験談
(古い情報は現状と異なる可能性があるので、最近3年間のものだけを反映)
本記事において上記↑のように灰色の地を敷いた部分は、基本的に本国ペンさんの情報まとめを訳した部分です。一部、私自身が調べた内容も含みます。
当方で追加で調べた内容や、6師団の告知内容なども追加しています。
オンソンウの入隊した部隊
出典:https://twitter.com/udongdori/status/1647945998210301955
↑入隊する彼氏さんを見に行った方が偶然ソンウ君を見たとのことです…!
ソンウ君は訓練兵の代表として宣誓を行いました。かっこいいですねㅠㅠ
ソンウ君が入ったのは「6師団 - 鉄原」で、「鉄原」は部隊の所在地である鉄原(チョルォン)郡を指しています。
鉄原は北朝鮮との軍事境界線に位置する場所で、冬はマイナス20℃以下と非常に寒くなる地域だそうです…!
第6師団は別名「青星部隊」と呼ばれ、朝鮮戦争では数多くの戦果を上げた輝かしい部隊として知られています。
軍事境界線の最前線部隊として、警戒任務を担当している部隊です。
オンソンウの兵役はいつまで?
陸軍の服務期間:
親兵教育(入営審査期間 1週間+基礎軍事訓練 5週間)+自隊服務=18ヶ月
階級:
訓練兵 - 二兵 - 一兵 - 上兵 - 兵長
ソンウ君は陸軍に現役で服務することになりましたが、陸軍の服務期間は18ヶ月です。そのうち最初の5週間は基礎軍事訓練を受けることになっています。
階級は入隊してから一定期間が過ぎると自動的に昇進していくシステムです。
現在、入隊したばかりのソンウ君は訓練兵。訓練期間が終わり修了式を済ませると二兵となり、その後は下記のスケジュールで階級が上がっていきます。
一兵:2023年7月1日
上兵:2024年1月1日
兵長:2024年7月1日
そして2024年10月16日に除隊となり、兵役が終わります。
入営式
入営式:
12時半ごろから入場、14時〜15時で入営式。訓練兵(入隊者)の両親も出席
- 訓練兵は14時までに入所し、入所式の案内を受けて予行練習を実施
- 家族は座席に着席し、式が終了する15時に退場
入営式は入隊日である4月17日に行われました。
週別の訓練日程
入隊後の訓練内容
0週目:
入営行事、PCR検査、物品支給、身体検査、特技・適正検査、同化教育、銃器授与式
1週目:
長征ボックス梱包、精神教育、面談、体力測定、制式訓練
2週目:
教育(人権、軍法、金融)、警戒、戦闘負傷者の処置、予防接種、個人火器(小銃の操作・管理・射撃術、訓練・射撃)、化学兵器訓練
3週目:
個人火器(ゼロ距離・記録・夜間射撃)、手榴弾訓練
4週目:
各自戦闘、行軍20km、軍歌・制式競演、体力測定、安保関連施設の見学、修了式練習
5週目:
最終訓練、保安教育、指揮官の講義、修了式、退所式
前述のとおり、入営して最初の1週間(0週目)は入営審査期間となり、入営の翌週から5週間にわたる基礎軍事訓練が始まります。
訓練の内容は上記のように、体力訓練や戦闘の方法、武器の使い方、軍人としての精神を身につけるための教育など多岐にわたります。
それぞれの訓練で具体的にどのようなことをやるのかについては下記の記事に詳しくまとめられていたので、気になる方は読んでみてください。
↑上記リンクの記事にはなかった用語を補足しておきます。
長征ボックス:
訓練兵が自分の服や靴などの私物を梱包して親元に送ること。親としては私物を見て息子を思わずにはいられないため、別名「涙の箱」とも呼ばれているとか。
精神教育:
軍人として持つべき価値観や国家観などの軍人精神を学ぶための教育。
訓練を終え修了式が終わると外出することができ、つかの間の休息が訪れることになります。
その後にどの隊に配置されるかが決まり、以降は自隊(自身の隊)での任務に就きます。
訓練中はスマホが使えない
訓練の期間中は自身のスマホを使うことができず、電話も週末の短時間だけなどかなり制限されているとのこと。そのため、外部との接触は非常に制限された環境といえます。
訓練期間が終わり自隊配置となればスマホが返却され、カカオトークなどを通じて連絡を取ることができるようになります。芸能人であれば、インスタを更新したり、公式ペンカフェに投稿したりと、これまで通りのやり取りができるようになるわけです。
訓練兵の1日のスケジュール
6:30 | 起床 (土日祝日は7:00) |
6:30 - 7:00 | 洗顔、歯磨きなどの 個人整備 |
7:00 - 7:30 | 朝点呼、体力鍛錬 |
7:10 - 8:30 | 洗顔、掃除、朝食 |
9:00 - 11:50 | 午前教育 (35分授業、 10分休み、4時限) |
11:50 - 13:10 | 昼食 |
13:10 - 17:30 | 午後教育 (35分授業、 10分休み、6時限) |
17:30 - 20:30 | 夕食、個人整備 (必要時は夜間教育) |
20:30 - 21:00 | 兵営生活 任務分担制 (=掃除) |
21:00 - 21:30 | 兵営日誌作成 点呼準備 |
21:30 - 21:50 | 夜点呼 |
21:50 - 22:00 | 就寝準備 |
22:00 - 6:30 | 就寝 |
※上記は平日の場合。週末は休息および個人整備
表の中の「個人整備」とは、個人的な洗顔や掃除、洗濯など身の回りのことをやる時間です。それに対して夜の掃除(任務分担制)は施設全体の掃除を指します。
週末は休めるんだな…と思いきや、国防部の映像を見たり、銃の手入れや掃除をしたりと、完全なる休日というわけではないようです。ただ訓練はないので、体は休める状態なんだとか。
(ソース:本国ペンさんが知り合いの6師団の方に聞いた内容)
手紙
手書きの手紙:
- 決められた規格があるので、検索して参考にしながら書いて送ればよい
- 訓練期間の最後のほうに送る手紙は安全に届くよう、修了式の1週間前に準登記で送ることを推奨。配達が遅れた場合は廃棄および返送
- 6師団は宅急便の配達不可。絶対に必要なものでなければ廃棄および返送
インターネット手紙:
- 自隊配置前の訓練所での服務期間のみ、THE CAMPアプリを通じて手紙を書くことが可能
- 方法:入所後に訓練所カフェ開設→カフェ加入→名簿確認→手紙を書く
- 不適切な内容があった場合は訓練兵の同意を得ることなく即時廃棄
- 手紙の出力:月・水・金曜
- 手紙の配達:火・木・土曜だが、実際は週末にまとめて配達されることが多い
- 手紙の出力と配達はTHE CAMPアプリのプッシュ通知で状態確認が可能
- 手紙はカラーで印刷、写真は証明写真サイズで印刷、絵文字は文字化けする
※訓練の最終週〜修了式前は、手紙・インターネット手紙の配達が遅れる場合あり
訓練兵には手書きの手紙の他に、アプリを通じて送る「インターネット手紙」を送ることができます。
インターネット手紙はアプリで送られたものが紙に印刷されて訓練兵の元に届くシステムです。
1日に約2000〜3000通の手紙が届き、それらを出力して担当兵士が分類し、200名を超える訓練兵ひとりひとりの元に届けています。
兵役中の芸能人に対しても手書きの手紙やインターネット手紙を送ることはできます。アプリは外国人も使えるので、海外ペンもアプリの利用や手紙を送ることは可能です。
しかし軍隊は一般人の軍人もいる場であり、かつ上記のように大量の手紙を分類しなければならないため、芸能人のファンが大量の手紙を送るのはどうなのかという声も聞かれます。
実際に、先日とある男性俳優の事務所が、手書きの手紙やプレゼントを軍に送るのは自粛してほしいという告知を出して話題になりもしました。
インターネット手紙については本国ペンさんの間でも意見が分かれるようですが、どちらにしても分類する担当の方の負担を考慮すると、あまり大量に送るのは考えものといえそうです。
とはいえ、訓練中に届いた手紙に元気づけられたという軍人さんたちの声もたくさん聞きます。
あくまでも個人の見解ですが…もし送るのであれば気持ちを込めたものを1通や数通など少なめに送り、なるべく公式ペンカフェの利用や事務所宛にファンレターを送るほうがいいのかもしれません。
訓練所の写真
- 訓練所の写真は、THE CAMPアプリ内の「訓練兵スケッチ」にアップされるものを確認できる
- 平均3〜4回アップされる
- 大部分の小隊では、入所後3・4・5週目の週末に更新
- 期によって週別の更新回数が変わる場合あり
(例えば、3週目は更新なし+4週目に2回+5週目に1回の計3回や、2〜5週目にそれぞれ1枚ずつの計4回という場合がある)
不定期で訓練所の写真も公開されます。
公示によると、毎週日曜〜月曜に告知するとのこと。具体的な更新タイミングや更新回数には言及されていませんでしたが、上記のような感じになりそうです。
電話
(電話はファンにとってあまり関係ないが…)
- 毎週金曜に電話の公示が上がり、通話可能な時間帯が告知される
- 週末ごとに電話可能で、兵士に各自10〜15分ずつ時間が与えられる
- 入所後の最初の週末は個人の携帯で通話可能
- それ以降は週末ごとに公衆電話で通話
電話は主に家族とすることになるでしょうが、週末のみ15分となると、なかなか制限されているなと感じますね。
修了式
修了式:5月24日 9:00〜11:00
面会外出:11:00〜19:00
- 修了式は、訓練兵が個人情報を記載した出席名簿に記載のある人のみが出入り可能。招待状がなければ出入り不可
- 修了式の後は外出し19:30までに戻ってきて、翌日に配属された自隊へ移動し服務することになる
- 外出時には決められた地域以外に行ってはならないため、大部分は近所でペンションを借りて自由に時間を過ごす
- 外出時間の間は入所日から使えなかった個人のスマホが使えるようになる
修了式を終えれば、つかの間の自由時間が待っています。また、訓練期間中は使えなかった個人スマホも使えるようになります。
隊の分類と特徴
1次 師団配置:5月8日
- 首都防衛司令部、第○師団、輸送教育隊、JSA(共同警備区域)、等
- ある程度どの隊に配置されるかが分かる段階
2次 師団配置:5月23日
- 志願および面談により選抜された訓練兵を除き、コンピュータープログラムによる無作為抽選で配置が決まる(抽選は全員がいる場所で公開で実施)
- 6師団教育隊の訓練兵のうち70〜80%は6師団、それ以外の10〜20%は配下部隊に配置
- 部隊の種類
6師団:2連隊、7連隊、19連隊、歩兵連隊、直轄隊、司令部
その他:5軍団、66師団、75師団、首都防衛司令部、JSA
自隊転属:5月25日
訓練兵が嫌がる部隊順
19 =7 > 2 >>> 歩兵連隊 > 師団直轄隊 > 師団本部隊
2連隊:
軍事境界線の鉄柵勤務、平地。平坦で建物もなく遮るものがないために冷たい風が吹き付けるのがつらい。
7連隊:
軍事境界線の鉄柵勤務、山岳地。かなりの急勾配。
- 2、7連隊は遊撃訓練・極寒訓練はしない。天気の悪い日は非常に厳しい寒さ。イノシシに注意する必要あり
- 2、7連隊は軍事境界線での勤務のため、他の部隊では実施する訓練を受けないこともある。他の部隊よりも休暇日数が多く、施設がきれい
- 2、7連隊に入った場合は全員が警戒作戦を担当する
19連隊:
軍事境界線の鉄柵訓練はしない。戦闘訓練が多く、訓練内容がキツいことで有名。他の部隊ではやらない訓練も行う。助教の権限が強く、キツめにしごかれる。
基礎軍事訓練が終われば、いよいよ自隊への配置が決まります。6師団は基本的に軍事境界線で警戒作戦を担当する任務に就くことになるようです。
自隊転属の日以降は、配置された隊での服務に就きます。
その他
- 入隊すると、兵士の識別番号である「軍番」が与えられる。ソンウ君の軍番は「6師団 - 鉄原(青星部隊)1104期 9中隊 2小隊 1分隊 37番」
- 名簿によると、同期の入隊者たちは02年〜03年生まれが大半。ソンウ君と同じ分隊の隊員たちは全員03年生まれ
- 6師団は6ヶ月同期制のため、自隊配置後は大部分が同期なので新任が少ない点はそれなりにメリット
- 入所後すぐに軍服が支給されるのではなく、3日間は入所時に着て行った私服で生活する。動きやすい服で行く必要あり
- 6師団の給食に対する反応は様々。食事は個々人の主観があるのでここでは書かない
- 残った食材を片付けるかのように献立とは違うメニューが出ることがある
- 6師団の最も大きなメリットは、兵舎と訓練長の距離が非常に近いこと(遠い場合は往復1時間かかる部隊もあり、訓練前に行き来するだけで疲れるという)
- 兵舎は19年度にリニューアルされて施設はきれいなほう。布団で寝る
- デメリットは鉄原という場所そのもの、最前線部隊であること
- 夜間行軍20km訓練が終われば、イベントとして家族からの応援映像を見せてくれる。軍のほうで家族が作った映像を前もって集めておくとのこと
「6ヶ月同期制」とは、1月〜6月に入所した人を同期とする制度のこと。軍は上下関係が全てなので、同期か先輩か後輩かというのは軍生活に大きな影響を与えます。
兵舎での寝る空間は布団を敷く「寝床型」とベッドで寝る「ベッド型」がありますが、6師団の場合は寝床型。椅子の高さ程度の位置に寝床となる場所があり、そこに布団を敷いて眠ります。
こちらのブログ↓に寝床型の写真があります。
本国ペンさんの情報を元に、補足も加えながらまとめてみました。私自身も軍での生活については全く知りませんでしたが、ソンウ君がどんな生活を送っているのか…厳しいと言われる軍生活の全てを知ることはできませんが、多少なりとも想像することができた気がします。
ソンウ君が最後まで健康で過ごすことができるよう祈り、応援しています!